2017年6月10日土曜日
正しい英語などありはしない|ケラン・バータ|TEDxFargo
発音や文法、単語の選択に気に留める英語話者の多くが、英語のあるバリエーションが正しいか正しくないかを感じ取ります。英語(その他の言語も)の口語表現の違いはしばしば地域性や社会性の違いを言語化し、正しさという概念が「間違った言い方」を理由によそ者集団を作り出します。この現象はノースダコタ州ファーゴではっきりみられます。現地の人々はノースダコタ州立大学(NDSU)のスポーツマスコットBisonを「バイゾン」と発音するのです。そしてよそ者は正しく発音していないと主張します。これは言語的従属(言語に関してある人口集団全体をよそ者扱いする態度)の無害な例ですが、バータはアフリカ系アメリカ人、女性、若者が、発音、文法、語彙が複雑で体系的で、意思伝達に有効にも関わらず、その話し方を理由に疎外される様子を説明します。彼らの話し方は間違ってなどいないのです。
ケランはノースキャロライナ州立大学で社会言語学の修士学位を取得したのち、言語変異の認識を進める言語多様性大使を創設し、英語の口語表現における相違を言語への従属とするのではなく賛美することを目指しています。ケランは現在NDSUの英語学部で講師として教鞭を取っていますが、NDSUの言語多様性大使の創始者であり、設立間もないノースキャロライナ州の支援プログラムのメンバーでもあります。大使たちのメッセージをキャンパスの境界を越えて伝えることにより、われわれ社会的に影響力のある立場の人間が自分たちが話す権威ある英語が特権を形成していることを意識し、皆が発音、文法、単語のわずかな違い―決して欠損ではなく―を尊重して取り扱えることを目標としています。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
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